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2019年07月27日

読書録「オーダーは探偵に 謎解き薫る喫茶店」ほか

読書録「オーダーは探偵に 謎解き薫る喫茶
店」3

著者 近江泉美
出版 メディアワークス文庫

p154より引用
“「店長が作るトーストセットなんて怖くて
頼めないわよ!食事がしたいなら他の店員さん
がいる時か、別の店に行く。それがこの店の
鉄則でしょ」”

目次より抜粋引用
“ホットミルク
 コーヒーシュガー
 トーストセット(卵は目玉焼き、スクラン
ブルエッグ、ゆで卵、各種選べます)
 キャラメルコーヒー”

 就職活動中の女子大生を主人公とした、短
編連作日常系ミステリ。
 リクルートスーツに身を包み、走りゆくバ
スを追いかける、主人公・小野寺美久。しか
し人の足で車に追いつけるわけもなく、体調
も悪化し、休もうと脇道へ足を向けたが…。

 上記の引用は、主人公・美久が諸事情でバ
イトすることとなった喫茶店の常連客の台詞。
店長しか居ない時に初めて入って食事を頼ん
でしまった客は、いったいどうしたらいいの
でしょうか。客のあたりが悪かったら、店の
存続の危機に陥りそうです。
 もう一人の主人公・上倉悠貴の口の悪さが
実に辛辣、現実にこんな人がいたらトラブル
が絶えないのではないでしょうか。
 比較的平和な日常の問題を解決する話で、
穏やかな作品です。

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読書録「オーダーは探偵に 砂糖とミルクと
スプーン一杯の謎解きを」3

著者 近江泉美
出版 メディアワークス文庫

p75より引用
“「それでいいんだ。幸福が人を満たすとは
限らない。辛すぎて幸せを受け取れない事だっ
てある。だから時々涙も必要なんだ。泣きた
ければ泣いていいし、嫌な事があったらふて
くされていい。それで幸せを受け取る元気が
出てきたら、またおいしいものを食べて頑張
ればいい。喫茶店は人を幸せにしないよ。だ
けど、その人と泣いて笑って、一緒に幸せに
なるんだ」”

目次より抜粋引用
“レモンティー
 フレンチトースト
 炭酸水/ソーダ
 炭酸水/サイダー”

 就職活動中の女子大生を主人公とした、短
編連作日常系ミステリ。シリーズ第二弾。
 倒れたところを助けられた縁とその後の事
情で、喫茶店「珈琲エメラルド」でバイトを
始めた主人公・美久。仕事も気に入り、何時
ものように少し早く出勤して開店準備を始め
たところ…。

 上記の引用は、喫茶店「珈琲エメラルド」
の店長の台詞。
雰囲気が良くて、自分の気持ちに寄り添って
くれるようなお店は、貴重な存在なのではな
いでしょうか。生活範囲内にこんな店がある
と、日々の生活も彩り深くなりそうですね。
そういう店を目指しているから、店長の料理
の腕が壊滅的でも、常連客が出来てお店が続
くのでしょう。
 主人公・美久の状況に変化が生じる巻、彼
女の進む道は果たして…。
もう一人の主人公・悠貴の気持ちにも変化の
兆しが見られます。

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posted by 出雲一寸 at 14:43| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書録「動人物、動物の中に人間がいる」

読書録「動人物、動物の中に人間がいる」4

著者 日高敏隆
出版 講談社

p42より引用
“ 道で出会った人に対するあいさつや、訪
問先の玄関でまず交わされるほとんど意味の
ない会話、車が混んでいてたいへんだったで
しょう、何時間ぐらいかかりました?などとい
う、もうちゃんと着いて目の前にいる人に対
してはほとんど無用と思われるやりとりなど、
すべてグルーミング・トークである。二匹の
ネコが出会ったときと同じように、人間は言
語で互いにペロペロなめあっているのだ。”

目次より抜粋引用
“人間はどこまで人間か
 動物はどこまで考えているか
 生き残るために
 空間と時間における動物と人間
 動物たちの空間利用”

 動物学者である著者による、色んな媒体に
書いた人と動物に関する文章をまとめた一冊。
他社刊行作、改題再編集文庫版。
 人の求愛行動についてから環境と人と動物
の関係についてまで、穏やかに時に辛辣な言
葉で綴られています。

 上記の引用は、人のグルーミングについて
書かれた項での一節。
においや直接の触れ合いがなくとも、言葉で
グルーミングが成立するという下地があるが
ゆえに、どんなに離れていても言葉が届く通
信環境が発達し、より高速なネット環境と技
術が普及したのは、必然だったのかもしれま
せんね。
 著者のエッセイ「春の数えかた」などに比
べると、少し硬い印象を受けます。
元の書籍の初版が1990年ですので、情報も変
化しているのでしょうが、動物と人間との関
係が静かに語られる文章は、気持ちにしみ込
むような感覚を覚えます。私が著者のファン
だからかもしれませんが。

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posted by 出雲一寸 at 08:54| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月24日

2019年07月23日のつぶやき




posted by 出雲一寸 at 00:01| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月23日

読書録「つれづれ、北野坂探偵舎著者には書けない物語」

読書録「つれづれ、北野坂探偵舎著者には書
けない物語」3

著者 河野裕
出版 角川文庫

p38より引用
“ 雨坂続ー小説家は現実の情報を「設定」
として、物語を創る。推理ではない。あくま
で物語だ。だから、突飛な内容でも平然と語
る。
 佐々波蓮司ー編集者は物語の矛盾点を指摘
する。ストーリーが自然なものではなかった
なら、あるいは現実と僅かでも齟齬があった
なら、詳細にそれをつつく。
 小説家が創り、編集者が崩す。崩れたらま
た創り直す。こうして二人は真実ににじり寄
る。”

目次より抜粋引用
“バッド・クォートに憑く幽霊
 TO MY SISTER
 アナグラム・プログラム
 著者には書けない物語”

 小説家と元編集者でカフェオーナーの探偵
所長を主人公とした、長編ミステリ小説。
シリーズ第二弾。
 大学に入学し、サークルの勧誘に追いかけ
られている、小暮井ユキ。そんな彼女に勧誘
を躱すコツを教えてくれた女性は、劇団員を
しており…。

 上記の引用は、小暮井ユキから持ち込まれ
た依頼について話し合っている、主人公二人
のスタイルについて。
自分の行動を修正してくれる、信頼できる相
手がいれば、全力で物事を前に進められそう
ですね。
 二人の過去が少し明らかになる巻、今後の
物語の展開を楽しむために、重要な部分では
ないでしょうか。

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posted by 出雲一寸 at 16:49| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月22日のつぶやき


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2019年07月22日

2019年07月21日のつぶやき




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2019年07月21日

2019年07月20日のつぶやき


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2019年07月20日

2019年07月19日のつぶやき




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2019年07月19日

2019年07月18日のつぶやき






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2019年07月18日

読書録「つれづれ北野坂探偵舎心理描写が足りてない」

読書録「つれづれ北野坂探偵舎心理描写が足
りてない」4

著者 河野裕
出版 角川文庫

p298より引用
“「物語が作り物でも、それを読む人間は現
実にいるんだ。問題は君が、何を感じて、何
を信じるかだよ。読者の感情に僅かでも影響
を与えられるなら、フィクションにはリアル
で具体的な意味がある」”

目次より抜粋引用
“本を探す幽霊の誤謬
 迷子のリドル
 心理描写が足りてない
 リリカルファイア”

 小説家と元編集者でカフェオーナーの探偵
所長を主人公とした、短編連作ミステリ小説。
 カフェでお茶を飲みながら、男性二人の会
話に耳を澄ます少女。二人は反対方向を向い
て座ったまま、しかし決して険悪な雰囲気と
いうわけでもなく話を続ける…。

 上記の引用は、フィクションの意味につい
てとある人物?に答える、主人公・佐々波の台
詞。
山本弘氏の「アイの物語」の解説だったでしょ
うか、「作者は本気で、小説の力で世界を変
えようと思っている」というようなことが書
かれていたように記憶しています。たとえフィ
クションでも、人に何かしらの影響を与える
ものなのでしょうから、その影響が悪い方向
に出ないように、書き手は作り続けてほしい
ものです。
 穏やかな雰囲気ながら少し切ない話。会話
が多い書かれ方なので、好みの分かれるとこ
ろかもしれません。
 短編連作としましたが、続編への謎が残る
終わり方をしていて、長く続く作品なのかも
しれません。

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posted by 出雲一寸 at 13:18| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月16日

2019年07月15日のつぶやき


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2019年07月15日

読書録「30の「王」からよむ世界史」

読書録「30の「王」からよむ世界史」3

監修 本村凌二
編著 造事務所
出版 日経ビジネス文庫

p278より引用
“ 翌年、ナポレオンはイタリア遠征でオー
ストリア軍に快勝します。さらに、イギリス
とインドの通商路を破壊するためエジプト遠
征を決行します。このとき、「あの遺跡(ピ
ラミッド)の頂から4000年の歴史が君たちを
見下ろしている」と言って兵を鼓舞しました。
人心をつかむのがうまい、ナポレオンらしい
パフォーマンスです。”

目次より抜粋引用
“ハンムラビ王
 アレクサンドロス大王
 アウグストゥス
 カール大帝
 ルイ14世”

 古代ローマ史専門の文学博士監修による、
世界史に名を残す国王30人の伝記をまとめた
一冊。
 法典で有名なハンムラビ王から悲劇の皇帝・
ニコライ二世まで、彼らの残した業績と当時
の情勢を交えて書かれています。

 上記の引用は、ナポレオンが皇帝になる前
の業績について記した項での一節。
人をやる気にさせるのは良い才能なのでしょ
うが、うまくおだてられて利用されるだけに
ならないようにしたいものです。
年代順に紹介されていますが、監修者の専門
から遠いからでしょうか、南北アメリカ大陸
の人物が一人もいないようです。
 巻末の参考文献リストが非常に充実してい
るので、より詳しく調べるための案内書とし
ていいかもしれません。

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posted by 出雲一寸 at 19:38| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月14日のつぶやき


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2019年07月14日

読書録「気になる科学」

読書録「気になる科学」2

著者 元村有紀子
出版 中継の文庫

p13より引用
“ 私たちは自力でいろんな食物を消化して
いるつもりでいるが、実は腸内に共生してい
る数百種類もの微生物が消化を助けてくれて
いる。体内に飼っている微生物の種類や性質
が、人種や食環境によって違うというのも興
味深い。”

目次より抜粋引用
“食の現在
 生命と老いを見つめて
 エコなのかエゴなのか
 宇宙へ
 そして科学はどこへ行く”

 科学関連の活動に力を入れる新聞社社員に
よる、とっつきにくく思われがちな科学の話
題を読みやすく紹介する一冊。他社刊行作加
筆新編集文庫版。
 食べ物についてから男女の仲についてまで、
気楽なノリの文章で書かれています。

 上記の引用は、微生物について書かれた項
での一節。
海藻を消化する細菌が腸内にいてくれるから、
日本人はノリやらわかめを負いシック食べる
ことが出来るとのこと。本当に大切なものは
目には見えない、というのを地で行く話です。
 全体的に私には合いませんでした。科学に
ついての話は嫌いではないのですが、何とな
く肌に合わないというのは、どうしようもな
いですね。いつかこの、なんとなく、という
感覚が、科学的に証明されたらより面白いと
思うところです。

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posted by 出雲一寸 at 16:19| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月13日

2019年07月12日のつぶやき




posted by 出雲一寸 at 00:01| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする