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2017年10月17日

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖3,4」

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖3」4

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p57より引用
“「お姉ちゃんが本出すの手伝ってって言う
から、あたし待ってたんだけど。あのね、ま
だ大掃除終わってないんだよ?これから換気
扇掃除とお風呂のタイル磨きと障子の張り換
え!大晦日まで何日もないんだから!」”

目次から抜粋引用
“プロローグ『王さまのみみはロバのみみ』
 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』
 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
 宮沢賢治『春と修羅』”

 古書店の店主と本が読めない体質の青年を
主人公とした、連作短編小説集。
 暖房を入れているにも関わらず吐く息が白
い、冬のビブリア古書堂。年末の大掃除によ
る買い取り増加にクリスマスも忙しく働く中、
古書交換会へ行くことになり…。

 上記の引用は、主人公・栞子の妹・文香の
一言。片付けや掃除を始めると、ついつい片
付ける本を読んだりと、他のことをしてしま
うのは、してしまいがちなことですね。
 栞子の母の過去が少しずつわかり、現在の
ビブリア古書堂の状況との兼ね合いも描かれ、
ますます先が気になる内容となっています。
何巻まで続くのかわかりませんが、一つの大
きな流れを追う形になっているので、最初か
ら読んだ方がきっと面白いでしょう。
古書に関する蘊蓄を楽しみたいだけなら、そ
の限りではないかと思いますが。

ーーーーー

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖4」4

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫


p83より引用
“「人間、明日どうなるかわからないでしょ
う。今したいことをしておかないと、悔いが
残るって思ってるのよ。姉妹だから、お互い
に気持が分かるの」”

目次から抜粋引用
“『孤島の鬼』
 『少年探偵団』
 『押絵と旅する男』”

 古書店の店主と本が読めない体質の青年を
主人公とした、長編小説。
 店主とその妹が従姉の結婚式に出席してる
為、一人で店番に立つ主人公・五浦大輔。
黙々と仕事をこなしていると、店主からの電
話が入ったと思われたのだが…。

 上記の引用は、大病と大怪我にあった依頼
主の、妹の一言。
大きな災害や病気など、身の回りの環境に変
化があると、物の考えにも大きく変化が起こ
るものなのかもしれませんね。
その変化が良い方向に向かうといいのですが、
そんなに思い通りに自分を変えられるのなら、
世の中の苦労はもう少し少ないように思いま
す。
 一冊通して、江戸川乱歩の著作を軸に書か
れています。今までの巻と違い、長編になっ
ていますので、また楽しみ方も変わるのでは
ないでしょうか。
 場当たり的に話を盛り上げている感じが少
なく、一本のしっかりした柱を基に書かれて
いるシリーズであると思います。今後の展開
も期待させる終わり方でした。

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2017年10月15日

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖2」

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖2」3

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p117より引用
“ 葬儀が終わって落ち着き次第すぐに、査
定は屋敷の中で行わせ、代金もその場で支払
わせる、値段のつかない商品は置いていかせ
る、等々。蔵書が適当に処分されてしまうこ
とを嫌がっていたのだろう。”

目次から抜粋引用
“坂口三千代『クラクラ日記』
 アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』
 福田定一『名言随筆サラリーマン』
 足塚不二雄『UTOPIA最後の世界大戦』”

 古書店の店主と本が読めない体質の青年を
主人公とした、連作短編小説集。
 開店準備に忙しい主人公・五浦大輔、店主
の住む母屋からの呼び声に応え、向かった先
にあったのは…。

 上記の引用は、買い取り依頼者への遺言に
ついて書かれた一節。
色々と気がかりなのかもしれませんが、自分
の死んだ後の世界に口を出すというのは、何
とも不思議な事のように思うのですが。
残された家族が揉めないようにとか、自分の
集めたものに余程の思い入れがあるのでしょ
う。遺言を残しておかなければと、思うほど、
この世に大切なものが出来るように生きられ
たらいいものです。
 主人公の過去や家族について、少しずつ分
かり始める巻となっています。今後の盛り上
がりを期待させる一冊なのではないでしょう
か。

ーーーーー

posted by 出雲一寸 at 12:15| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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