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2020年02月23日

2020年02月22日のつぶやき










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2020年02月22日

読書録「QED百人一首の呪」ほか

読書録「QED百人一首の呪」3

著者 高田崇史
出版 講談社文庫

p239より引用
“「いいか、呪というのは『言葉』のことだ。
まさかお前は、言葉も存在しない、とまでは
言わないだろうな」
「馬鹿を言うな。実際こうして使って話して
るじゃねえか」
「それならば、同時に呪も存在する。言葉と
呪は同一のものだ。どちらも相手の脳に向け
て発信される信号だからな。ウイルスのこと
だよ」”

目次より抜粋引用
“うきよのたみに
 ゆくすゑまでは
 ものをこそおもへ
 やどをたちいでて
 たまそちりける”

 博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
第9回メフィスト賞受賞作。
 年に一度だけ家族全員が集まる大邸宅、そ
この家事を一人で受け持つ女性が一日の後始
末をしているその時、屋敷の主人が切迫した
声で人を呼んだ…。

 上記の引用は、主人公・桑原崇と同級生で
ジャーナリストの会話。
面白くも恐ろしくもある説ではないでしょう
か。言葉の使い方一つで、相手に害を思うよ
うに与えられるなんて、使う人の思うがまま
にされてしまいそうです。世界中に自分の言
葉が伝わる世の中ですので、相手に対して害
を与えるような物言いには気を付けたいもの
ですね。人を呪わば穴二つといいますし、自
分のためにも、使う言葉は選びたいものです。
 百人一首の謎解きというのが、一つのジャ
ンルとして存在しているそうです。巻末に参
考文献が紹介されているので、興味を持たれ
たらそちらからあたると、より深く楽しめる
のではないでしょうか。
 巻末あたりに謎解きの答えの一部がついて
いて、うっかり開いてしまいそうになりまし
た。読まれる時は気を付けてください。

ーーーーー

読書録「QED六歌仙の暗号」4

著者 高田崇史
出版 講談社文庫

p295より引用
“「今、説明したばかりじゃないか。きみは
すぐに前後・左右・黒白と分けようとする。
世界はもっと混沌として存在しているんだ。
何故、漢方と近代医学を分ける必要があるん
だ?同じ人間の体についてのことじゃないか。
俺は両方信じているし、同時に両方信じてい
ない」”

目次より抜粋引用
“一諾千金
 二仏中間
 三界諸天
 四方四仏
 五里霧中”

 博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第二弾。
 ひどい花粉症を口実に、京都への出張を上
司から押し付けられた主人公・棚旗奈々。も
う一人の主人公・桑原とも京都で合流するこ
ととなり、もやもやと考えを巡らせていると
き、大学の後輩から電話がかかってきた…。

 上記の引用は、世の中にある区別について
の桑原の台詞。
良いか悪いか二つに一つで判断できるなら、
悪い方を排除するだけで物事は良くなるので
しょうが…。なかなかそんなに簡単にはいき
ませんね。少しずつ様子を見ながら、うまく
バランスを取れるようになりたいものです。
 身近に昔からある縁起物の神様と歴史上の
出来事が、糸をより合わせるように絡みなが
ら、綺麗に結末へと向かっていきます。
日本史と古典をしっかりと学んできた人ほど、
より面白さを味わえる作品ではないでしょう
か。

ーーーーー

読書録「QEDベイカー街の問題」4

著者 高田崇史
出版 講談社文庫

p239より引用
“食生活の偏り、それを正さずして、我慢し
ろだとか忍耐だとか精神力などという、形だ
けのお題目を唱えても、何にもならない。人
間の感情などは、いとも簡単に脳内物質にコ
ントロールされてしまうのだから。”

目次より抜粋引用
“冒険
 回想
 生還
 挨拶
 事件簿”

 博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第三弾。
 雪の降りそうな冬の日、主人公・棚旗奈々
が出勤すると上司と同僚が言い争いをしてい
た。どうやらクリスマスの出勤予定について
のことらしいが…。

 上記の引用は、太り気味な登場人物に対す
る評に関しての一節。
人は飲み食いした物から出来ているというの
は、誰も逃げる事の出来ない真実でしょう。
調子が悪いと感じた時は、体に摂り入れたも
のについて見つめ直すのが、復調への近道な
のではないでしょうか。
 全二作とは少し趣が変わり、海外の古典作
品の謎が扱われています。架空の小説が始ま
りでも、好きが高じて現実へ大きな影響を及
ぼすというのを思うに、オタクやマニアの情
熱は世界を変えるほど強く、世界共通なのか
もしれませんね。

ーーーーー

posted by 出雲一寸 at 15:29| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月21日のつぶやき


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2020年02月21日

2020年02月20日のつぶやき


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2020年02月20日

2020年02月19日のつぶやき


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2020年02月19日

2020年02月18日のつぶやき








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2020年02月18日

読書録「イラストでわかる日本の仏さま」ほか

読書録「イラストでわかる日本の仏さま」4

著者 日本の仏研究会
出版 中経の文庫

p15より引用
“ 日本には昔から八百万のさまざまな神が
いました。日本に仏教が伝来したとき反発も
ありましたが、日本の神と同様に仏は信仰さ
れるようになり、神仏習合が進んでいきます。
そして、日本の神は仏教の仏の仮のすがたで
ある、という本地垂迹思想が生まれました。
 垂迹部の神とは、神道と仏教が融合した賜
物といえます。”

目次より抜粋引用
“仏の基礎知識
 如来
 菩薩
 明王
 羅漢・祖師”

 仏や仏像に強く魅了されているイラストレー
ターとライター二人組みによる、日本に深く
根付く仏さまについて記した一冊。
 基礎知識から各仏や仏教の偉人まで、オー
ルカラーイラストで解説されています。

 上記の引用は、仏の世界について解説され
ている項での一節。
昔からあるものと新しいものが上手く交ざり
合い、伝わり続けているのは、平和的でいい
ことなのではないでしょうか。廃仏毀釈とか
もあったようですが、またよい関係に今現在
戻れているのなら、これからも良い関係であ
り続けてほしいものです。
 カラーイラストで大勢の仏さまを見ている
と、随分と先進的でファッショナブル。イラ
ストの雰囲気が柔らかで、穏やかな気持ちで
見ることが出来る、気がします。

ーーーーー

読書録「前向き力」3

著者 齋藤孝
出版 筑摩書房

p78より引用
“ たとえば原稿用紙を前にした時、いい文
章を書こうとすると、一行目が書けない。私
自身、かつて丸一日、机の前でうんうん脂汗
を流して、原稿用紙一枚も書けなかったこと
がある。”

目次より抜粋引用
“前向き力をつけるものの考え方
 前向き力をつける仕事のやり方
 落ち込んだ時の脱出法”

 教育学を専攻とする大学教授による、気持
ちを良い方向へと動かすコツを記した一冊。
同社刊行作「脱力系!前向き思考法」改題文庫
版。
 ものの考え方から体の整え方まで、すぐに
でも実行できるであろうやり方が書かれてい
ます。

 上記の引用は、一歩目を踏み出すことにつ
いて書かれた項での一節。
著者程数多くの著作を持つ方でも、書けない
ことがあるものなのですね。数多く書いてい
るからこそ、そういう事態に陥ることもある
ともいえるのかもしれませんが。
 同著者の他作品で書かれている方法が紹介
されていますので、より詳しいやり方を身に
付けたい方は、そちらをあたってみるのもい
いのではないでしょうか。

ーーーーー

読書録「教科書から消えた名作」3

著者 村上護
出版 小学館

p27より引用
“「死ハ一切ヲ打チ切ル重大事件ナリ 奈何
ナル官権威力ト雖モ此ニ反抗スル事ヲ得ズト
信ズ 余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲
ス」
 虚飾を捨てさり裸の人間として死にたいと
いう覚悟だ。見事な最後の決め方である。”

目次より抜粋引用
“中学教科書に関係する名作
 高校教科書に関係する名作
 小学教科書に関係する名作”

 長年新聞に連載を持つ著者による、教育制
度の変化で見かけなくなった文学作品につい
てまとめた一冊。
 小学校から高校まで、日本の近現代文学作
品を大まかに解説されています。

 上記の引用は、森鴎外の遺言の一部。
本人が死んだあとどのように扱われるかは、
家族や近しい人にお任せする以外にないので
はないでしょうか。もう自分で動くことは出
来ないのですから。
 作品を読みたい人のために、出版されてい
る文庫が記されていて便利そうです。今なら
文学作品や古典なら、青空文庫でもよめるの
ではないでしょうか。

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posted by 出雲一寸 at 13:30| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月17日のつぶやき








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2020年02月17日

読書録「腕貫探偵、残業中」ほか

読書録「腕貫探偵、残業中」3

著者 西澤保彦
出版 実業之日本社文庫

p66より引用
“「一般的な市民にとって役人の杓子定規ぶ
りは、彼らの常識に馴染むものではありませ
んからね」”

目次より抜粋引用
“体験の後
 雪のなかの、ひとりとふたり
 夢の通い路
 青い空が落ちる
 流血ロミオ”

 街のあちこちに出没する役所の相談窓口と、
そこにいる事務員の記号のような男に持ち掛
けられる出来事を描く、短編連作ミステリ小
説。シリーズ第二弾。
 夕食時のカフェレストラン、食事を楽しむ
客の幸福な時間は、日常生活からかけ離れた
格好の三人組によって突然壊された…。

 上記の引用は、主人公・腕貫男の台詞。
多くの人と公平に接するためには、杓子定規
な態度で臨むのが一番無難なのかもしれませ
んね。少しでも個人と親しくしたら、癒着が
どうとか言われかねないのでしょう。
 神出鬼没で現実の人間かどうかその存在が
不思議な腕貫男でしたが、どうやら役所に問
い合わせたら普通に連絡もとれるようです。
今巻では出番も台詞も多くなった腕貫男、し
かしまだ名前も分かりません。その人の一番
わかりやすい目印がないことが、一番特徴と
なっている気がします。登場人物の多くが特
徴的で珍しい苗字なので、名もない主人公と
の対比がより強く表れているのではないでしょ
うか。

ーーーーー

読書録「犬を飼う」5

著者 谷口ジロー
出版 小学館

p52より引用
“ほら、見てごらんよ。
毛の色だって、かっこうだって、まるで雑巾
がころがってるみたいじゃないか。”

目次より抜粋引用
“犬を飼う
 そして…猫を飼う
 庭のながめ
 三人の日々
 約束の地”

 著者夫婦が愛犬・愛猫と過ごした日々を描
いた、エッセイ漫画。
 年老いた愛犬・タムを連れて、久しぶりに
河原へと散歩にやってきた著者夫婦。足が弱
り始めているにもかかわらず、タムは二人の
前ではしゃいだのだった…。

 上記の引用は、成り行きで飼うことになっ
たペルシャ猫についての著者の良い様。
ひどくない?(笑)。名前はボロと名付けられ
ています、これもひどくない?(笑)。
愛犬・タムを亡くされた後で、新たに動物を
飼うことをためらっておられたところにやっ
て来たボロ、人も動物も出会いというのはご
縁なのかもしれませんね。
 犬と最後まで一緒に暮らすということが、
穏やかに切なく丁寧に描かれています。これ
から犬やその他の動物を飼うことを考えてい
る人には、読んでもらいたい作品です。
 「約束の地」は登山をテーマとした作品、
主人公の背を押す周囲の人の様子は、うらや
ましく思わざるを得ません。
家族というものについて、いろいろと考えさ
せられる一冊ではないでしょうか。

ーーーーー

posted by 出雲一寸 at 15:48| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月16日のつぶやき






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2020年02月16日

読書録「コンダクター」ほか

読書録「コンダクター」3

著者 神永学
出版 角川文庫

p407より引用
“ 芸能人などはいい例だ。麻薬密売に始ま
り、恐喝や窃盗と罪を犯した人間が、数年後
に素知らぬ顔でテレビに出ているなんてこと
は当たり前だ。
 つい先日も、覚醒剤で逮捕されたミュージ
シャンが、復帰のコンサートを終えたばかり
だ。”

 音楽家たちの周囲で起こった事件とそこか
ら始まる出来事を描いた、長編ミステリ小説。
同社刊行作加筆・修正文庫版。
 いつから見始めたかもわからない悪夢につ
いて、カウンセリングを受けるフルート奏者・
朽木奈緒美。心理カウンセラーの診察を受け
るが、夢の登場人物を思い出すことは出来ず…。

 上記の引用は、登場人物の一人を詐欺にか
けた人物について書かれた部分の一節。
2020年2月15日時点だと、非常にタイムリーな
話なので、思わず苦笑いしてしまいました。
国によっては即死刑となるらしい違法薬物犯
罪ですが、日本は随分とゆるいようです。せ
めて再犯者には、人の目につかないところに
いてほしいものです。
 著者の作品らしく、スピード感がありなが
ら、複雑な人間の感情と絡み合いが味わえま
す。しかし、出てくる人間の多くが糞みたい
なやつで、読んでいて少々気分が悪く感じま
す。しっかりとした解決はなされるのですが、
読後感はすっきりとしたものではなく思われ
ました。ドロドロした人間関係が好きな方向
け。

ーーーーー

読書録「腕貫探偵」3

著者 西澤保彦
出版 実業之日本社文庫

p129より引用
“寿憲が〈かや〉へ通いつめてきたのは、そ
こが他者の心情を慮ることなくお互い思う存
分馴れ合って生きてもいいんだという刹那的
な錯覚を提供してくれる場所だからである。


目次より抜粋引用
“腕貫探偵登場
 恋よりほかに死するものなし
 化かし合い、愛し合い
 喪失の扉
 すべてひとりで死ぬ女”

 神出鬼没の役所の相談窓口とそこにいる事
務員の記号のような男に持ち掛けらえる出来
事を描く、短編連作ミステリ小説。
同社刊行作文庫版。
 昨夜の出来事の対応で、疲れ切っていた大
学生・蘇甲純也。事務手続きのため大学の事
務室を訪れた彼の目に、一枚の張り紙が映り
込んだ…。

 上記の引用は、なじみの飲み屋で失敗した
男についての一文。
外にありながら、少しでも気を許せる場所と
いうのは、あるとありがたいものなのでしょ
うね。こういう場所が、歩いて行ける距離に
ある生活に、少し憧れを持ちます。
 名前もない、役所の相談窓口の男が、一応
の主人公なのでしょう。すべての話を通して
出てくるのは、舞台となる架空の都市とこの
男だけです。しかし、本文中でこの男が出る
場面の方が少なく、事件の相談を持ち込んだ
人たちがそれぞれの話の中で、男のアドバイ
スに従って対応していきます。解説では狂言
回しと表現されています。
 登場人物の苗字など、名前の付け方が特徴
的。解説によると、この著者の持ち味のよう
ですが、希少な苗字の人ばかりで、最初に振
られた読み仮名を忘れると読めなくて、途中
から頭の中でアイツ・コイツと変換している
自分がいました。

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2020年02月15日のつぶやき




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2020年02月15日

読書録「人類を変えた科学の大発見」

読書録「人類を変えた科学の大発見」4

著者 小谷太郎
出版 中経の文庫

p223より引用
“ 発明者にノーベル賞までもたらしたロボ
トミーは、時代が変わって全く逆の評価を得
ることになりました。私たちがいま疑問を抱
くこともなく利用している科学技術や知識だっ
て、次の世代には恐怖と非難の対象となるか
もしれません。”

目次より抜粋引用
“物理分野の人類を変えた重要な発見
 生物分野の人類を変えた重要な発見
 化学・元素分野の人類を変えた重要な発見
 天文・宇宙物理分野の人類を変えた重要な
発見
 医学分野の人類を変えた重要な発見”

 理学博士でNASAへの勤務経験もある著者に
よる、人間の生き方や在り方に多大な影響を
与えた発見を紹介する一冊。
 ガリレオによる科学の夜明けから今なお研
究が続けられる先端科学まで、恩恵を受けて
いない人は無いであろう先人たちの足跡が記
されています。

 上記の引用は、本書のまとめとなる一節。
今日正しいことが、明日正しいとは限らない、
などといわれると不安になってしまいます。
しかし、そんな目に見えない先が解らないよ
うな研究の積み重ねが、今日を築いているの
でしょう。見えない道を手探りで歩み続けて
くれた、先人たちに感謝です。
 理系の進学を考える若い人たちが、どの道
に進もうかと思っているときなどに、大まか
に調べるのに良さそうな一冊です。私にはちょ
うどいい感じでしたが、ある程度専門知識を
持っている人には、少し物足りないのではな
いかと思われます。

ーーーーー

posted by 出雲一寸 at 14:26| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月14日のつぶやき






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2020年02月14日

読書録「ニッポンの犬」ほか

読書録「ニッポンの犬」4

著者 岩合光昭、岩合日出子
出版 新潮社

p172より引用
“ 距離をひとつ隔ててかかわりながら、相
性をお互いに暮らしの中で、善くも悪くも、
養いまた養われもしていくものなのでしょう。


目次より抜粋引用
“柴犬
 紀州犬
 川上犬
 四国犬
 人と犬”

 日本を代表する動物写真家夫婦による、日
本犬フォトエッセイ。他社刊行作文庫版。
 北は北海道から南は四国まで、日本人の暮
らしと共にあった日本固有種が今も生き続け
る様子が記されています。

 上記の引用は、ヒトとイヌとの暮らしにつ
いて書かれた項での一文。
丁度いい距離を探りながら、より良い相棒と
して、これからもヒトとイヌが一緒に生きて
いける世の中でありたいものです。
 猟犬としての性質が日本犬には強めに残っ
ているようです。そう思うと街中で暮らすの
は少し窮屈かもしれないですね。猪を追い回す姿は、生き生きと収められています。
しかし、主人との関係性がしっかりとしてい
たら、犬の方が猫よりも街で一緒に暮らすこ
とにストレスを感じにくいと、どこかで読ん
だ気もします。

ーーーーー

読書録「ネズミが地球を征服する?」5

著者 日高敏隆
出版 筑摩書房

p195より引用
“ネズミやハツカネズミにかぎったことでは
ない。多くの動物は、一定の大きさの場所で
は、一定の数までふえると、もうそれ以上は
ふえないことが多い。そのようはことになる
しくみは、動物の種類によって、かなりちがっ
ている。”

目次より抜粋引用
“ネズミが地球を征服する?
 たしかに猛烈なネズミたち
 種とはなんだ?
 オスとメス
 動物の仲間と親子”

 日本を代表する動物行動学者である著者に
よる、動物の種について書かれた一冊。同社
刊行作文庫版。
 人が滅びた後の可能性についてから動物個
体数の増加と調節についてまで、多くの研究
をもとに記されています。

 上記の引用は、実験用のネズミを飼ったと
きの増え具合について書かれた項での一節。
気を付けていても、勝手に死んでしまうそう
です。ハエやシカでも、同じようなことが起
こるそうです。世の中を騒がせている事件を
見聞きしていると、人に関しても同じような
現象が起こっているのかなと思ってしまいま
す。
 初版は1972年とのこと、今とは科学的な結
論が変わっている部分もあるのでしょう。し
かし、50年近く経った今読んでも、示唆に富
む内容ではないでしょうか。特に、今現在世
界的に起こっている事件を見ていると、どん
なに人の世の中に起こることでも、ひょっと
すると自然なことなのかもしれないなと思わ
れます。
 穏やかな語り口が、安心して楽しめる著者
の作品ですが、新しい作品よりは学術寄りで
少し硬めな文章と内容に感じました。

ーーーーー

posted by 出雲一寸 at 15:59| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする