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2020年03月10日

読書録「QED鬼の城伝説」

読書録「QED鬼の城伝説」4

著者 高田崇史
出版 講談社文庫

p185より引用
“「あなたは笑うけれど……。でも鬼の城に
関しては、本心からそう思うわよ。確かに学
問上の立場からも、人間心理学上の観点から
も、例外的な存在は居心地が悪いわよね。そ
こで何とか類型を模索して、それらの仲間と
して当てはめようとしてしまう。これは人間
の欠陥ね」”

目次より抜粋引用
“ANTICIPATION
 TRANSFORMATION
 CALCULATION
 GENERALIZATION
 UNQUESTIONED”

 博学な変人薬剤師とその後輩を主人公とし
た、長編ミステリ小説。同社刊行作文庫版。
シリーズ第九弾。
 夏の行楽シーズンに入る七月後半、人が集
まることによる病気の流行のために忙しくな
るの、主人公・棚旗奈々が勤める薬局も例外
ではなく、夏休みについて上司に話を切り出
すタイミングも難しいもので…。

 上記の引用は、古城の建築方式についての
主人公・棚旗奈々の台詞。
自分たちの納得のために作られたのが、分類
学なのかもしれませんね。分類学の一番の発
明は、その他のカテゴリを作ったことだとか、
どこかで聞いたことがあります。自分たちの
わからないその他の部分に、大切な物事が気
付かれずに存在しているのかもしれないです
ね。
 日本人なら大抵知っている、桃太郎の昔話
についての考察がなされています。大きな声
で同じことを繰り返して話すような人たちに
は、よくよく気を付けた方がいいのかもしれ
ないなと思われる話です。

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posted by 出雲一寸 at 15:26| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする