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2020年02月14日

読書録「ニッポンの犬」ほか

読書録「ニッポンの犬」4

著者 岩合光昭、岩合日出子
出版 新潮社

p172より引用
“ 距離をひとつ隔ててかかわりながら、相
性をお互いに暮らしの中で、善くも悪くも、
養いまた養われもしていくものなのでしょう。


目次より抜粋引用
“柴犬
 紀州犬
 川上犬
 四国犬
 人と犬”

 日本を代表する動物写真家夫婦による、日
本犬フォトエッセイ。他社刊行作文庫版。
 北は北海道から南は四国まで、日本人の暮
らしと共にあった日本固有種が今も生き続け
る様子が記されています。

 上記の引用は、ヒトとイヌとの暮らしにつ
いて書かれた項での一文。
丁度いい距離を探りながら、より良い相棒と
して、これからもヒトとイヌが一緒に生きて
いける世の中でありたいものです。
 猟犬としての性質が日本犬には強めに残っ
ているようです。そう思うと街中で暮らすの
は少し窮屈かもしれないですね。猪を追い回す姿は、生き生きと収められています。
しかし、主人との関係性がしっかりとしてい
たら、犬の方が猫よりも街で一緒に暮らすこ
とにストレスを感じにくいと、どこかで読ん
だ気もします。

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読書録「ネズミが地球を征服する?」5

著者 日高敏隆
出版 筑摩書房

p195より引用
“ネズミやハツカネズミにかぎったことでは
ない。多くの動物は、一定の大きさの場所で
は、一定の数までふえると、もうそれ以上は
ふえないことが多い。そのようはことになる
しくみは、動物の種類によって、かなりちがっ
ている。”

目次より抜粋引用
“ネズミが地球を征服する?
 たしかに猛烈なネズミたち
 種とはなんだ?
 オスとメス
 動物の仲間と親子”

 日本を代表する動物行動学者である著者に
よる、動物の種について書かれた一冊。同社
刊行作文庫版。
 人が滅びた後の可能性についてから動物個
体数の増加と調節についてまで、多くの研究
をもとに記されています。

 上記の引用は、実験用のネズミを飼ったと
きの増え具合について書かれた項での一節。
気を付けていても、勝手に死んでしまうそう
です。ハエやシカでも、同じようなことが起
こるそうです。世の中を騒がせている事件を
見聞きしていると、人に関しても同じような
現象が起こっているのかなと思ってしまいま
す。
 初版は1972年とのこと、今とは科学的な結
論が変わっている部分もあるのでしょう。し
かし、50年近く経った今読んでも、示唆に富
む内容ではないでしょうか。特に、今現在世
界的に起こっている事件を見ていると、どん
なに人の世の中に起こることでも、ひょっと
すると自然なことなのかもしれないなと思わ
れます。
 穏やかな語り口が、安心して楽しめる著者
の作品ですが、新しい作品よりは学術寄りで
少し硬めな文章と内容に感じました。

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posted by 出雲一寸 at 15:59| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする