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2019年06月13日

読書録「探偵・花咲太郎は覆さない」

読書録「探偵・花咲太郎は覆さない」2

著者 入間人間
出版 メディアワークス文庫

p18より引用
“ 人間は集団が強いし、個人の微力は難事
件を取り扱うに相応しくないけど。
 残念ながら、集団が全てを解決することは
ない。集おうと、生物である限り時間は有限
なのだ。この世のどんな小さな事件までくま
なく目を光らせて、というわけにはいかない。
 だから街の中に探偵事務所がある。
 だからぼくはまだ、探偵を続けている。”

目次より抜粋引用
“エニグマ作戦
 双子ペット事件
 この電車の行く先で
 花咲太郎は覆さない
 水槽の向こう側”

 ロリコンの犬猫専門探偵を主人公とした、
短編連作ミステリ小説。
 主人公・花咲太郎が所属する探偵事務所で
電話を取ると、第一声から下の名前で呼ばれ
た。呼び方と声から相手を察し、太郎は受話
器を戻すのだった…。

 上記の引用は、前巻で知り合ってしまった
殺し屋からの依頼を、請けるかどうかを思案
している主人公の胸の内。
仕事というのは、自分の前にある穴を埋める
ようなものだと、養老孟司氏が著作で書かれ
ていたように記憶しています。大勢の人が気
にかけないような小さな穴を、誰かかが埋め
ていてくれるから、社会が成り立っているの
かもしれませんね。
 文章のクセが強いので、好みの分かれる作
品ではないでしょうか。私には合わないよう
に感じました。

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posted by 出雲一寸 at 20:07| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする