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2015年11月09日

読書録「食の歴史」「スペイン世界遺産と歴史の旅改訂版」

読書録「食の歴史」3

著者 黒田弘行
出版 農文協

p122より引用
“ 「作物」や「家畜」をつくりだすことに
より、ヒトは野生の生物界からぬけ出したの
である。
 みずからの手で食物連鎖さえもつくりだし
てしまったのである。ヒトは意識的に自然を
生産する人間としての道を歩みだした。”

目次から抜粋引用
“「食」は自然・社会認識をゆたかにする
 食べることは自然をつくること
 哺乳類の「食」と「からだ」
 霊長目の「食」と「からだ」
 ヒトは自らつくりだした生物を食べる”

 小学校教師である著者による、食物と生物
の関係を記した一冊。
 食物連鎖についてから食文化の多様性につ
いてまで、イラストを数多く使って書かれて
います。

 上記の引用は、作物や家畜と人間について
書かれた項での一節。
火や道具を使うようになって、あらゆる自然
物を食料とすることが出来るようになったた
めに、より多くの自然を食べてしまうように
なったそうです。そこで自ら増やすことが始
まり、自然の食物連鎖から離れたとのこと。
しかし、こうして農業や畜産で食料を確保で
きるようになったために、現在の人口まで人
間が増えて、いまだに食糧難が無くなってい
ないところもあります。
結局手に入る栄養ぎりぎりまで、生き物とい
うのは数を増やしてしまうから、どこかで食
糧難が発生してしまうのかもしれないなと思
います。
 イラストを多く使い、平易な文章で書かれ
ているので、食べることについて調べ始める
のにいい一冊ナノではないかと思います。

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読書録「スペイン世界遺産と歴史の旅改訂版」4

著者 武村陽子
出版 彩図社

p100より引用
“ 「名物」というと「旨いもんなし」と言
われるように、名前のほうはあまり聞こえは
良くないが、地元のガイドと食後にレストラ
ンで待ち合わせするときなど、ガスパッチョ
だけを注文する人がいるくらい愛されている
「名物料理」である。”

目次から抜粋引用
“バルセロナとカタルーニャ地方
 アンダルシア地方
 マドリード
 カスティーリャ・ラマンチャ地方
 ガリシア地方、バスク地方”

 添乗員である著者による、スペインの各地
方を案内する一冊。
 有名な都市から穴場的な地方まで、プロの
目から見たスペインの見どころが丁寧に紹介
されています。

 上記の引用は、冷製スープガスパッチョに
ついて書かれた項での一節。
名物に旨いもんなしというのはよく聞く話で
すが、単に食べ慣れていないだけの事なので
はないでしょうか。
何かをおいしいと思うためには、ある程度時
間をかけて何度も味わってみないと、美味し
く思うことは出来ないように思います。
初めて食べても、びっくりするほど美味しい
ものもありますが、古くからその地方にある
ものの美味しさは、少しずつしかわからない
のかもしれませんね。
 巻頭にカラー写真がまとめられていて、見
応えがあります。本文中にある写真はモノク
ロですが、点数が多いので物足りなさは感じ
ません。
歴史的な背景などもしっかりと解説されてい
るので、スペインに旅行へ行く前の予習には
ぴったりの一冊ではないでしょうか。

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posted by 出雲一寸 at 08:49| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする