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2014年06月28日

読書録「危険な世界史」3

20140628読書録「危険な世界史」

読書録「危険な世界史」3

著者 中野京子
出版 角川書店

P127より引用
“ルソーは『告白』で大いに自己弁明し、そ
れこそ驚き呆れるしかないのだが、彼の思想
家としての名声はほとんど傷つかなかった。
捨て子が珍しくもない時代だったからとはい
え、彼は『エミール』で、「父親としての義
務を果たせない者は、父親になってはいけな
い」だの「貧困も仕事も、子どもを養育しな
い理由にはならない」などと書いているの
だ。”

目次から抜粋引用
“魑魅魍魎の宮廷世界
 芸術家という名の怪物
 宮廷の外もまた……”

 西洋文化史を研究する大学講師である著者
による、18世紀から19世紀にかけてのヨー
ロッパの歴史上に人物たちのエピソードを紹
介する一冊。
 マリーアントワネットとモーツァルトとの
接点についてからナイチンゲールについてま
で、「怖い絵」シリーズで解説された絵を添
えて書かれています。

 上記の引用は、ジャン・ジャック・ルソー
について書かれた項での一文。引用のような
立派な事を言っておきながら、自分の愛人に
産ませた子供は全て孤児院に捨てていたそう
です。自分を省みることが出来ないのに、よ
くもまあ歴史に名前を残すことが出来たもの
です。
 紳士の国というイメージがあったり、文化
溢れる歴史があるヨーロッパの国々ですが、
こういう生臭い人間同士のやりとりもあると
いうことがわかると、遠くはなれていても人
間というのは同じような事をしているのだな
と、少し安心できます。安心していてはいけ
ないのでしょうけれど。

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posted by 出雲一寸 at 17:17| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする