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2014年02月15日

読書録「漂流物」4


読書録「漂流物」4

著者 車谷長吉
出版 新潮社

P13より引用
“人の隠された本質は弱肉強食の畜生である。牛や豚の屍体を
「お肉」と言い換えて、平気で喰うている畜生以上の畜生であ
る。”

 目次から抜粋引用
“蟲の息
 木枯し
 めっきり
 愚か者
 抜髪”

 直木賞作家である著者による、短編私小説集。
 仕事での話から母親の語る言葉まで、静かで重みのある言葉で
綴られています。

 上記の引用は、勤めていた頃のことを書いたであろう作品での
一文。確かに、この世で人間が食料としないものはないくらい、
何でも食べてしまう私達ですが、畜生としての体と本質であった
としてもそれとともに生きて行くしか無いと思います。私は違い
ますが、もしベジタリアンであったとしても、他生命を食べる事
には変わりないのですから、しっかりと自分達がこの世に支えら
れていると意識して生きようと思いました。
 使われている語彙や口調、方言も混ざっているので、好みが大
きく分かれる作品なのではないでしょうか。

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posted by 出雲一寸 at 21:20| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする