読書録「居なおりのすすめ」3
著者 森毅
出版 筑摩書房
P214より引用
“毎週二冊のマンガを課題としてレポートを書かせる。学期末に
はマンガのテストをして、内申書に書く。入試に出せばもっとよ
い。”
目次から抜粋引用
“受験数学居なおり術
若い仲間に
反教科書論
けったいな先生”
数学者である著者による、あちこちの新聞や雑誌に掲載された
エッセイやコラムをまとめた一冊。
受験生に向けてのアドバイスから教育を取り巻く状況に対する
意見まで、飄々とした雰囲気で書かれています。
上記の引用は、マンガを嫌いにする方法と題された項での一文。
何事も人から強要されて、それが長く続けば嫌いになってしまう
ものかもしれません。
単行本の出版は他社からで、1982年刊行とのこと。80年代前半
といえば、団塊世代の子供が受験に臨むくらいの年になっていた
ころでしょうか。それならば受験戦争がとても激しいでしょう。
今よりも人が多く、それなのに今より大学が少ないでしょうから、
争いが激しくなるのは当然です。本当に頭がいい人か、どうして
も大学に行きたい人しか行けなかったのですから、この頃の方が
まともな状況だったのかもしれませんね。
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