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2013年07月26日

読書録「鼻行類」5


読書録「鼻行類」5

著者 ハラルト・シュテュンプケ
訳  日高敏隆、羽田節子
出版 平凡社

p7より引用
“しかしその後、この動物群は哺乳類、いや脊椎動物すべてを通
じて、これまでまったく知られていなかったような体の構造原理、
行動様式、生態の型を示すがゆえに、独特な意味をもつことにな
った。”

 動物学者である著者による、今は無き太平洋の諸島に生息して
いた奇妙な動物の一群についてまとめた学術論文。
 花で歩き回るものからピョンピョンと跳ね回る種類まで、細密
な図版とともに記されています。

 上記の引用は、序論での一文。
一通り読んでみたところ、確かに独特。これだけ独特な生物につ
いて、詳しく調べあげて書かれていても、研究のほんの一部だそ
うです。多くの資料は核実験による地殻の歪みによって、群島全
体もろとも海中に没してしまったとの事。
科学の大きな発見や成果が科学の実験によって失われてしまった
のは、なんとも残念なことです。
 図版の鼻行類の顔が、なんとなくおっさん顔に見えて、そこも
面白いところです。生物が好きな方なら、きっと楽しめる一冊で
はないかと思います。

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posted by 出雲一寸 at 19:00| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする