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2013年07月07日

読書録「セミたちと温暖化」5

読書録「セミたちと温暖化」5

著者 日高敏隆
出版 新潮社

p36より引用
“わずかながら世界のあちこちの春を体験してみると、春とは冬を
経てこそはじめて味わえるものだということを、今更のように感じ
た。”

 動物行動学者である著者による、動物達の日々の暮らしを通して
世の中を見たエッセイ集。
 著者の身近な出来事についてから世界規模の問題についてまで、
非常に穏やかな語り口で描かれています。

 上記の引用は、世界の国々で生物の調査をして季節を感じたこと
についての一文。ひたすら長い苦しみの後に、それが終われば、確か
に心地よい物だと思います。
冬でも暖房の要らない日があったりする日本の地域では、味わうこ
との出来ない感動が、北極圏にはあるのだろうなと思いました。
私は寒いのも暑いのも苦手なので、大きな感動よりもぬるま湯のよ
うな日々を選び続けるでしょう。
 読んでいると心優しくなれそうな、穏やかな気持のよい一冊です。





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posted by 出雲一寸 at 19:00| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする