著者 守屋洋・責任監修、とみ新蔵・作画
出版 知的生き方文庫
p257より引用
“能力は劣っていても、徳のある人物のまわりには、
人が集まってくる。”
中国文学家と劇画家である著者二人による、
日本で親しまれている中国古典「三国志」を、
読みやすく劇画にした一冊。
上・中・下三巻組み。
中巻は諸葛亮孔明とのであいから、
曹操が魏王になるまでが描かれています。
上記の引用は、
巻末コラムの劉備に関する一文。
どれ程実力を持っていても周囲の人間に嫌われてしまっては、
何事も成し遂げられないということでしょうか?
しかし一方で権謀術を数多く用いた曹操の下にも、
多くの人が集まるのだから、
人間と言うのは本当に複雑なんだなと思います。
中間の見所は、
最近映画になった赤壁の戦い。
映画では長い時間かけて描かれていますが、
この本では一章にコンパクトにまとめられています。
三国志を知る入門として。
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