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2019年06月08日

読書録「オイドル絵っせい人生、90歳からおもしろい!」

読書録「オイドル絵っせい
人生、90歳からおもしろい!」5

著者 やなせたかし
出版 新潮社

p198より引用
“ 手塚治虫記念館も長谷川町子美術館も石
ノ森章太郎記念館もすべて故人になってから
である。ぼくは生命あるうちに故郷に建てる
ことができた。これはファインアートの画家
であっても稀有のことで、望んでもできるこ
とではない。”

目次より抜粋引用
“ピンピンコロリにあこがれて
 老眼可憐のオイドル爺
 見上げてごらんYanase星
 ちいさな親切三角折り
 やなせ小公園育ちの野生の柚子”

 アンパンマンの生みの親である著者による、
故郷の地方新聞に連載されたエッセイを選ん
でまとめた一冊。過去他社刊行作文庫版。
 闘病生活についてからアンパンマンの声
役・戸田恵子さんについてまで、暗くなりそ
うな話題ですら明るく楽しくイラスト入りで
描かれています。

 上記の引用は、アンパンマンミュージアム
創立十周年に触れた話での一節。
生きている間に評価された上に、ミュージア
ムも建っているというのは、漫画家冥利につ
きておられたのではないかと思います。
しかし、こういう美術館などは、作家が存命
中に早めに作るほうが、展示する作品が増え
続けていいのではないでしょうか。どれ程
ファンが望んでも、お亡くなりになられた作
家の作品は増えないのですから。
 著者は、作詞・作曲、キャラクターデザイ
ンからミュージカルと、極めて多方面に活躍
されていたことが記されています。エッセイ
ストとしても、読んでいて楽しい気分になれ
る文章が、とても気持ちいい作家の一人では
ないでしょうか。

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2019年06月07日のつぶやき






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2019年06月07日

読書録「吾輩はシャーロック・ホームズである」

読書録「吾輩はシャーロック・ホームズであ
る」3

著者 柳広司
出版 角川文庫

p106より引用
“「うむ。彼は、英語で書かれた膨大な量の、
伝統的な文学に押しつぶされそうになってい
た。それはそうだろう、イギリス人が何百年
もかけて書き溜めてきた文学を、彼は東洋の
島国からやってきて、わずか一、二年のあい
だに自分のものにしようとしていたんだ。”

目次より抜粋引用
“奇妙な依頼人
 降霊会
 ホームズへの手紙
 自転車日記
 もうひとつの貌”

 心を病んで自分をシャーロック・ホームズ
と思い込んだ夏目漱石とホームズの相棒・ワ
トスンを主人公とした、長編ミステリ小説。
過去他社刊行作文庫版。
 昼食後の穏やかなひとときを満喫している
ワトスンのもとに、二人の女性が訪ねてきた。
医師として彼女たちを診察しようとしたワト
スンだったが、診察を必要としていたのはま
た別の人物で…。

 上記の引用は、夏目漱石が師事していたク
レイグ博士の台詞。
今よりも外国との香料が少なかった時代の留
学生は、それは大変だったのでしょう。漱石
が心を病んだというのは史実のようで、クレ
イグ博士も実在した人物だそうです。事実と
虚構が入り混じっており、どこまでが本当な
のかを調べるのも楽しみの一つではないで
しょうか。
 シャーロック・ホームズの登場作品と、夏
目漱石の作品と生涯についての知識が深い人
ならば、もっと評価は高くなる作品ではない
でしょうか。

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2019年06月06日のつぶやき


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2019年06月06日

2019年06月05日のつぶやき


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2019年06月04日

読書録「ゲーテ格言集」

読書録「ゲーテ格言集」4

編・訳 高橋健二
出版 新潮社

p197より引用
“批評に対して自分を防衛することはできな
い。これを物ともせずに行動すべきである。
そうすれば、次第に批評も気にならなくなる。
(「格言と反省」から)”

目次より抜粋引用
“愛と女性について
 芸術と文学について
 人生について
 経験の教え
 人生の憂うつ”

 ドイツの文豪・ゲーテが、数多くの著作に
記した言葉の中から、一際心に響くものをま
とめた一冊。
 女性との関係についてから日々の生活につ
いてまで、重く含蓄のある言葉が集められて
います。

 上記の引用は、生活の知恵についての格言
を集めた章での一節。
ほとの言うことなど気にすることなく、周囲
に迷惑をかけないように、自分の思うように
行動すればいいのでしょうか。人の言葉はよ
く耳に入ってしまうので、気にならなくなる
までは気持ちが苦しそうです。そこを何とか
乗り越えて、前に進んで行きたいものです。
 あとがきの中で、改版前のものは戦時中出
版とのこと。長い期間読まれ続ける、普遍的
な価値のある言葉なのでしょう。

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posted by 出雲一寸 at 19:20| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月02日

2019年06月01日のつぶやき






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2019年06月01日

読書録「とんでもなく役に立つ数学」

読書録「とんでもなく役に立つ数学」4

著者 西成活裕
出版 角川文庫

p107より引用
“ 数学では、あることが正しいか、正しく
ないのかをきちんと議論するわけですが、論
理のたどり方でどちらの結論も導けてしまっ
たら大変ですよね。こういうことが場合に
よっては起こりうるというのが不完全性定理
です。”

目次より抜粋引用
“いつも胸ポケットに、難問を
 数式から呼吸が聞こえる
 ループをまわして、リアルな世界へ
 社会の大問題に立ち向かう”

 渋滞学を専門とする工学博士による、高校
生に対して行った4日間の特別授業の様子を
書籍化した一冊。過去他社刊行作、加筆修正
文庫版。
 著者の理系への傾倒についてから数学の現
実世界への応用についてまで、数字や記号ば
かりではない、生徒との対話と解説によって
書かれています。

 上記の引用は、ゲーデルの不完全性定理に
ついて書かれた項の一節。
数学でもどうしても解けない問題が、他にも
いろいろあるようで、何事にも限界があると
のことです。このどうしても解けないものの
なかで、矛盾はコンピュータが太刀打ちでき
ない最大のものだそうです。AIが発達したら
何でも任せられるかのような昨今の雰囲気で
すが、そうなるにはまだまだ時間がかかりそ
うです。
 子供時代に数学が苦手だった私としては、
子供のうちにこういう本に出会えていたら、
少しは数学に親しめたのかなと思います。
中学生くらいに読むのが良いタイミングの作
品ではないでしょうか。

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posted by 出雲一寸 at 19:04| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月31日のつぶやき


posted by 出雲一寸 at 00:01| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする