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2017年10月22日

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖5」ほか

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖5」5

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p92より引用
“「……失敗してもやり直せる、なんてよく
言うがな、失敗の後でやり直すのがどんなに
難しいか、目の当たりにした人間でなきゃ分
からねえもんだ。そうして一旦逃げちまえば、
大概のことは取り返しがつかねえ……」”

目次から抜粋引用
“リチャード・ブローティガン『愛のゆくえ』
 『彷書月刊』
 手塚治虫『ブラック・ジャック』
 寺山修司『われに五月を』”

 古書店の店主と本を読めない体質の青年を
主人公とした、短編連作小説。
 ビブリア古書堂では扱っていないジャンル
の古書を、古書交換会に出しに来ていた主人
公・五浦大輔。来たときよりも強くなってい
た雨から客足を予想したのか、のんびりと煙
草をふかしている知人に声を掛けられた…。

 上記の引用は、ホームレス兼せどり屋の志
田の一言。
失敗を恐れずに行動しろと人に言う時は、失
敗時の後始末を一緒にするつもりがある時に
しか、言わないほうがいいかもしれませんね。
他の人から言われるときも、尻拭いに付き
合ってくれるかどうか、聞いておいたほうが
いいかも。まあ、誰にも助けてもらえなくて
も、恐れず前に進めてこそ、自分の意志であ
ると言えるものなのでしょうが。
 多くの登場人物と過去に因縁のある、主人
公の母親との関係が大きく動く、重要な巻と
なっています。一巻からの問題についても、
色々と動きがあって、目が話せないところで
す。

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読書録「ビブリア古書堂の事件手帖6」5

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p55より引用
“「二十代前半の太宰は帝国大学、今の東京
大学仏文科に在籍し、留年を繰り返していま
した。来年こそ卒業すると毎年嘘をついて、
実家から仕送りだけを受け続けていたんです。
入学当初からフランス語の授業にまったくつ
いていけず、左翼運動や創作活動に没頭して、
ほとんど授業にも出ていませんでした。もち
ろん、卒業できる見込みもなかったそうで
す」”

目次から抜粋引用
“『走れメロス』
 『駆込み訴へ』
 『晩年』”

 古書店の店主と本を読めない体質の青年を
主人公とした、長編小説。
 紫陽花には似合わない夏のような快晴の下、
主人公・五浦大輔は人を待っていた。過去に
彼が働く古書店の店主を傷つけた相手を…。

 上記の引用は、太宰治の若い頃についての、
主人公・栞子の説明。歴史に名が残るような
人物は、学校というものとは相性が悪いので
しょうか?アインシュタインとか。まあでも、
特殊な例だから、記憶に残りやすいだけかも
知れません。
 主人公たち自身に起こった出来事も、主人
公たちの祖父母たちに起こった事件も、いろ
いろなところでつながっていました。著者は
全ての土台と骨組みをしっかりと作った上で、
作品を書き始めたのではないかと思えます。

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読書録「ビブリア古書堂の事件手帖7」5

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p135より引用
“「もともと中世のヨーロッパの本屋では、
新刊の本は中身のページだけ売られていまし
た。本を買った客は製本屋にあれこれ注文し
て、一冊の本に仕立ててもらっていたんです。
古書を買った場合も持ち主が自分の好みで製
本し直していました」”

目次から抜粋引用
“「歓び以外の思いは」
 「わたしはわたしではない」
 「覚悟がすべて」”

 古書店の店主と本を読めない体質の青年を
主人公とした、長編小説。シリーズ本編完結
巻。
 先般、怪我をしてしまい、一ヶ月ほど店を
休んだ主人公・五浦大輔。ようやく仕事に戻
り、商品の入れ替えをしているところに、よ
く見かける年配の女性が現れた…。

 上記の引用は、洋書の出版事情についての
解説。今ならデジタル書籍を自分で印刷して、
本に仕上げる位の感覚でしょうか。中身を読
みたいだけの人には、中々具合の良い方式
だった気がします。表紙カバーを別売りにし
て、複数のイラストレーターに描いてもらい、
自分の好みの文庫を揃えられるようになって
も、面白いかもしれませんね。
 本編完結。最後まで楽しく読めた、久しぶ
りの小説でした。7冊で一つの長編と思って
読むほうが、すっきりと読み終われるのでは
ないでしょうか。途中から読み始めても、簡
単な説明は本文中にされていますが、順を
追って読むほうがより楽しめるでしょう。
 あとがきによると、その他の関連した物語
も著者は考えておられるようなので、まだま
だ楽しみは続きそうです。また、アニメと実
写の映画も予定にあるらしいですが、正直、
実写はもういい。

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posted by 出雲一寸 at 16:25| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月21日のつぶやき






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2017年10月20日

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2017年10月17日

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖3,4」

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖3」4

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p57より引用
“「お姉ちゃんが本出すの手伝ってって言う
から、あたし待ってたんだけど。あのね、ま
だ大掃除終わってないんだよ?これから換気
扇掃除とお風呂のタイル磨きと障子の張り換
え!大晦日まで何日もないんだから!」”

目次から抜粋引用
“プロローグ『王さまのみみはロバのみみ』
 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』
 『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
 宮沢賢治『春と修羅』”

 古書店の店主と本が読めない体質の青年を
主人公とした、連作短編小説集。
 暖房を入れているにも関わらず吐く息が白
い、冬のビブリア古書堂。年末の大掃除によ
る買い取り増加にクリスマスも忙しく働く中、
古書交換会へ行くことになり…。

 上記の引用は、主人公・栞子の妹・文香の
一言。片付けや掃除を始めると、ついつい片
付ける本を読んだりと、他のことをしてしま
うのは、してしまいがちなことですね。
 栞子の母の過去が少しずつわかり、現在の
ビブリア古書堂の状況との兼ね合いも描かれ、
ますます先が気になる内容となっています。
何巻まで続くのかわかりませんが、一つの大
きな流れを追う形になっているので、最初か
ら読んだ方がきっと面白いでしょう。
古書に関する蘊蓄を楽しみたいだけなら、そ
の限りではないかと思いますが。

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読書録「ビブリア古書堂の事件手帖4」4

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫


p83より引用
“「人間、明日どうなるかわからないでしょ
う。今したいことをしておかないと、悔いが
残るって思ってるのよ。姉妹だから、お互い
に気持が分かるの」”

目次から抜粋引用
“『孤島の鬼』
 『少年探偵団』
 『押絵と旅する男』”

 古書店の店主と本が読めない体質の青年を
主人公とした、長編小説。
 店主とその妹が従姉の結婚式に出席してる
為、一人で店番に立つ主人公・五浦大輔。
黙々と仕事をこなしていると、店主からの電
話が入ったと思われたのだが…。

 上記の引用は、大病と大怪我にあった依頼
主の、妹の一言。
大きな災害や病気など、身の回りの環境に変
化があると、物の考えにも大きく変化が起こ
るものなのかもしれませんね。
その変化が良い方向に向かうといいのですが、
そんなに思い通りに自分を変えられるのなら、
世の中の苦労はもう少し少ないように思いま
す。
 一冊通して、江戸川乱歩の著作を軸に書か
れています。今までの巻と違い、長編になっ
ていますので、また楽しみ方も変わるのでは
ないでしょうか。
 場当たり的に話を盛り上げている感じが少
なく、一本のしっかりした柱を基に書かれて
いるシリーズであると思います。今後の展開
も期待させる終わり方でした。

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posted by 出雲一寸 at 17:00| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月16日のつぶやき






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2017年10月16日

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2017年10月15日

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖2」

読書録「ビブリア古書堂の事件手帖2」3

著者 三上延
出版 メディアワークス文庫

p117より引用
“ 葬儀が終わって落ち着き次第すぐに、査
定は屋敷の中で行わせ、代金もその場で支払
わせる、値段のつかない商品は置いていかせ
る、等々。蔵書が適当に処分されてしまうこ
とを嫌がっていたのだろう。”

目次から抜粋引用
“坂口三千代『クラクラ日記』
 アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』
 福田定一『名言随筆サラリーマン』
 足塚不二雄『UTOPIA最後の世界大戦』”

 古書店の店主と本が読めない体質の青年を
主人公とした、連作短編小説集。
 開店準備に忙しい主人公・五浦大輔、店主
の住む母屋からの呼び声に応え、向かった先
にあったのは…。

 上記の引用は、買い取り依頼者への遺言に
ついて書かれた一節。
色々と気がかりなのかもしれませんが、自分
の死んだ後の世界に口を出すというのは、何
とも不思議な事のように思うのですが。
残された家族が揉めないようにとか、自分の
集めたものに余程の思い入れがあるのでしょ
う。遺言を残しておかなければと、思うほど、
この世に大切なものが出来るように生きられ
たらいいものです。
 主人公の過去や家族について、少しずつ分
かり始める巻となっています。今後の盛り上
がりを期待させる一冊なのではないでしょう
か。

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posted by 出雲一寸 at 12:15| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日のつぶやき










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2017年10月13日

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